こんにちは、パパ見習いのKです(*’▽’)
今回は産褥期精神病(。-`ω-)
妊娠出産の時期におこる心の病のお話です。


気を付けたい出産後に起こる心の病

我が家もこれから待望の赤ちゃんが生まれるのですが(*’ω’*)
妊娠出産とは喜びの瞬間である一方で、
お母さんが命がけで行なってくれる大変なことでもあります(;’∀’)
妊娠中に襲ってくる「つわり」もそうですし、
出産時の痛みや出血などによりお母さんの体が危険にさらされることもあります。
そうした苦しみを乗り越え無事に赤ちゃんがうまれたなら、よく頑張ったね!とハッピーエンド☆彡
とさせてあげたいところですが、実際はそこからも大変な毎日がやってきます。
出産の疲れも残る中、なれない子育てが始まります。
また妊娠時とはホルモンバランスの変化などのため心のバランスを崩してしまうことも知られています。
産後うつという病気が有名ですが、
産褥期精神病もそのような時期に起こる心の病気だったりします。
うつ症状だけでなく(+_+)
躁状態といって逆に気分があがって興奮状態になったり( `ー´)ノ
悪口が聞こえるという幻聴や(+o+)
虫やおばけといった幻視をみたり👻
会話がかみあわなくなったり話のつじつまがあわなくなったりすることもあります。
ひどい時は状況を悲観して自殺してしまうケースすらあり、決して油断することはできないこころの病気です。
この産褥期精神病は薬で予防したり治療したりすることができますが、
大切な赤ちゃんに対して少なからず悪影響があるため出来ることなら使わずに済ませたいところ。
薬を使わないでこの病気を予防するためには、
まず病気について知り、出来る限り妊婦さんが安心して出産を迎えられる状況をつくることが大切です。
ここからは産褥期精神病について精神科治療における処方ガイドブックの中から抜粋一部簡略化してお伝えします。
〇産褥期精神病とは

〇産褥期精神病とは
出産後のホルモンバランスの変化や環境ストレスにより、出産後に精神的な不調をきたす病。
・どんな症状?
意識障害や気分の高揚、多彩な幻覚、集中力困難、情動不安定、滅裂など多彩な症状を起こし、最悪自殺に至ることもある。
・いつごろ起こる?
産後8日程度の発症が多く、40日程度で回復することが多い。しかし抑うつ症状の場合は長期化することが多い。
・どういう人がなりやすい?
初産
若年出産
収入の少ない人
夫とすごす時間が少ない人(+_+)
気分の障害である双極性障害の既往のある人。
前回の妊娠で産褥期精神病が起こった場合に、約50%が再発する。
・治療は?
▼入院治療を推奨☆彡
発症した場合は、急激に症状が悪くなることが多いため、出来る限り早く入院による薬物治療が望ましい。
▼薬物治療では、主に双極性障害(躁うつ病)に対する薬剤が推奨
薬によって症状を抑制することができ、前もって予防的に薬を使ったり、症状に応じて薬を使うことが考えられる。
しかし赤ちゃんの発達や出産時の意識状態に影響を及ぼす薬も多く、薬の説明書きには使用禁忌と書かれているものも多い(+o+)
母乳への移行性や発達の影響と病状の緩和をはかりにかけ、妊婦家族と話し合い慎重に投与を考慮する。
①気分安定薬💊
○リチウム・・・効果的には信頼できるが、母乳への移行性が高く、胎児の中毒に注意 (。-`ω-)
×バルプロ酸・・・神経発達に障害を起こし、IQが下がるというデータあり。妊娠出産期の使用は控えるべき (/ω\)
△カルバマゼピン・・・データが少なく効果に疑問?乳汁移行は少ない
△ラモトリギン・・・効果に疑問、乳汁移行も高い
②抗精神病薬 💊
○オランザピン・・・予防効果あり。乳汁移行も少ない。新生児への悪影響報告はないが、はっきりとしたエビデンスは少ない (‘ω’)
▼オランザピン
補足:統合失調症や躁うつ病に対する治療効果のある薬です。
幻覚妄想や、躁鬱症状(病的不眠、気分高揚/抑うつ、攻撃性や易怒性、衝動性など)を抑えることができます。
主な服作用は食欲増加とそれにともなう脂質異常と血糖高値そして倦怠感です。
僕が使うならおそらくオランザピン。症状が激しく会話すらままならないなら量を多め(20mg)に、症状が改善すれば減量し5mg~2.5mg程度まで徐々に減らします。
▼非薬物療法
夫や両親との不和やお金の問題。
妊娠中の女性が不安を感じる要因がリスクファクターとなっている。
環境調節や手厚いケアが予防的に働く可能性がある。
補足:
(可能な限りリスクファクターを排除することが望ましいですが、お金や人間関係など個人的な努力でカバー仕切れない部分は、利用できる公共のサービスがあることを知っておくことが大切です。 )
(一人で悩まず市役所の福祉課や保健所などでどのようなサービスが利用できるのか調べておくといいと思います。)
最後に 今より賢くなろう、強くなろう

今回は産褥期精神病について取り上げました(*’▽’)
一般的には幸せなイメージばかり想像してしまう妊娠出産というイベントですが、出産をするお母さんとその家族にとって大変な時でもあるんだという見方もどこかに持っておきたいところです。
どのような病気にも言える事ですが、こころの病気についてはその予防や回復において、環境に影響されるところが特に大きいといえます!
もちろん薬によって症状が改善することは確かにあります。
イメージとしては下駄をはかすというイメージです。その下駄がなければおぼれてしまい危険なこともありますから、薬物治療は命を守るための大切な命綱になります💊
それでも出来ることなら病気自体を予防したいですよね(*^^*)
でも今回の病気のリスク要因としてあがっていたお金のことなどは、実際簡単に解決することが出来ない難しい問題です(+o+)
収入をあげるなんてことはそう簡単なことじゃないです。
転職、副業などがブームとなっていますが、誰にでもすぐにできることではありません。
であれば徹底的に支出を最適化して、必要だと思い込まされている無駄なお金を省いていきましょう(*’▽’)
今より少しでも賢くなってラクに生きていけるようになっていきましょう。
お金の話は両学長さんのYoutubeチャンネルがおすすめです。
投資も大切ですが、節約やお金に関する考え方も充実されています。
これを見れば心の病に襲われる可能性も下がるのではと思います。
僕は外来で気心知れた患者さんにはお伝えしたりもしています(*’▽’)
以下ほんの一部ですがおススメの動画を紹介しておきます。
両学長さんありがとうございます
▶貯蓄型保険の正体はボッタクリ投資信託! 実は全然お得じゃない 〜貯蓄型保険で貯金や投資をすると失敗する理由 〜【マンガで解説】
https://www.youtube.com/watch?v=URiq9Z22VZU
第172回 【失敗したくない人必見】保険契約に注意が必要な3つの理由【お金の勉強 初級編】
https://www.youtube.com/watch?v=djOehl1OhbI
▶これに惑わされているうちはお金が貯まらない!金食い虫の割高キーワード3選【お金の勉強 初級編】(アニメ動画)
https://www.youtube.com/watch?v=f0wIDpNqBO4
▶第185回 【要注意】「デマに惑わされる人」と「投資詐欺にあう人」の共通点【お金の勉強 初級編】
https://www.youtube.com/watch?v=d_X43MgQUKM&t=381s
▶第18回 マイホーム選びで後悔しないために知っておくべき5つの失敗パターン【不動産投資編】
https://www.youtube.com/watch?v=ORDcVpRbklQ&t=1609s
第143回 お金のお医者さん(マネードクター)を見つけたと思ったら、ただの保険の営業マンだった話【お金の勉強 初級編】
https://www.youtube.com/watch?v=2r6RhfZ3SSs&t=359s
苦しい倹約などしなくても、だまされて吸われている部分をなくせばきっと楽になりますよ。
今日より明日が良い日になりますように。
最後までお読みいただきありがとうございました(*’▽’)