こんにちは植物男子Kです。
新型コロナウイルスの感染症が世界中に広がっていることが報道されており、日本においても観光客の減少やイベントの自粛が広がっています。さらなる感染拡大を防ごうと学校の休校が発表されたり、東京ディズニーランドやUSJが臨時休業となるなど市民生活にも大きな影響を及ぼしており、経済活動への影響も計り知れません。
一方株式相場を見てみると、長らく好調を続けていた世界中の株式相場もそのような現状を反映してか記録的な下落が続いており、不安を感じておられる方も多いのではないかと思います。そこで今回は株価が大きく値下がりした際に、どのように対応するべきなのかを考えます。


今はやめた方がいいのかな?


- 投資の鉄則は暴落は買いだけど、さらに下がったら?どれくらい買うべきなのか?
- 底を当てられればベストだが、普通の投資家にそれを見抜くのは困難である。
- アセットアロケーション投資なら悩まずに機械的にリバランスできる。
- 常にリーマンショック級を想定し、暴落の度合いに合わせて現金比率を変えるアセットアロケーション投資は大負けを防ぐことができる。
コロナショック…株価が大きく下がった時に思うこと
暴落の不安と資産が目減りする心理的苦痛
コロナウイルス感染の不安が高まる中、アメリカのNYダウ平均株価は最高値である2万9568ドルから連日1000$を超える大幅な下落が続き、2月28日現在2万5766ドルまで下落しています。下落率は12.8%と大きなもので、右肩上がりで上昇してきた米国株価にあっても不安が広がっています。
自分は2017年10月頃から投資をしていますが、現在100万円を超える含み損が出ている状況です。ほん数日前までは幾ばくかの含み益が出ていた状態であったにも関わらず、わずかの間に大きな含み損が出てしまい心情的にかなり苦しいものがあります。


リーマンショック級の暴落も連想
ここ数年、米国を筆頭に株式市場は好調がつづいていましたが、2008年のリーマンショック後から続く上昇相場の最終局面である可能性が以前から指摘されていました。今回の下落はその始まりではないのかという不安もあります。ただし今後株価がどのように動いていくかはわかりません。
このように市場が大きく下落した時に人は大きなストレスを感じ、さらなる暴落に不安を感じるものですが、このような時どのように対処するべきでしょうか?
投資をやめてはならない。
投資を始めて間もない場合にありがちなことですが、一番避けたいのは二度と投資はしないと完全に投資をやめてしまうことです。
株式市場は好調と不調の波を繰り返しながら日々変動しています。投資が儲かっていると聞いて投資に興味をもち、始めたけれどそれが好調の天井であるという場合も多く、その後の下落でショックを受けてやめてしまうというのは出来れば避けたいところです。
平時から下落を想定した余裕を持った投資を

突然の下落に対して落ち着いた対応をするために、前もって下落を想定した余裕のある投資がやはり大切です。
一般的に投資にはリスク資産と無リスク資産という考え方があり、さらには投資用のお金と生活のためのお金(生活防衛費)をわけておくことで、万一の暴落の際も生活が立ち行かなくなることを防ぐことができます。
・リスク資産…株式やREIT、投資信託など
・無リスク資産…貯金や債券など
・生活防衛費…生活の3か月分~2年分と人によって幅がある
また好調時に無リスク資産の比率を高めにしておくことで、暴落時にリスク資産はかなりの目減りを食らうことになったとしても、普段はありえないほどの安値でリスク資産で買いに動く余力が生まれます。


株価が暴落した時、買うべきか売るべきか
株価が暴落したとき、多くの人が自分の保有株の価値が日に日に落ちていくのを見て不安になり、自分も売りたいと思ってしまうものですが、逆に暴落は安く買えるチャンスととらえて買いたくなる人もいます。
どちらが正解でしょうか?

暴落は買いだが…さらに下がったら?
一見暴落は買いが正解だと思いがちですが、必ずしもそれが正解とは言えません。例えば今のように米国株価が2万9500ドルから2万5000ドルまで下がりましたが、ここが底かどうかが分からないからです。
仮にその後も株価が下落し続け2万ドルを割り込み、リーマンショック級の50%程度の下落が起こった場合、売っておいた方が正解だったということもありえます。逆にここを底に上昇に転じその後暴落しなかったとなれば、全力で買っていたほうが正解だったとなりますね。

相場の波をうまく取り込むアセットアロケーション投資とは
このように暴落時にいくら下がったらどのくらい追加投資をするべきかを判断するのは、ギャンブル的で精神的もなかなかハードな作業と言えます。
これに対して自分が考えているのがアセットアロケーション理論による投資法です。
アセットアロケーション投資とは
アセットアロケーションとは資産配分のことで、アセットアロケーション投資とは資産配分のルールに従って株価の上昇や下落に対し、機械的に資産の売買を行うという考え方です。
資産配分では主に
- リスク資産と無リスク資産の配分を重視
- リスク資産の中でさらに米国株、日本株、新興国株、REITの比率を考慮します。

投資で失敗する一番の原因となる感情を排除し、ルールに従い株価上昇時には利益を確定し、暴落時には割安になった株価に再配分することが出来ます。ただしこれは失敗しにくい投資法ではありますが、一番儲かる方法というわけではありません。
2020年2月28日時点の資産配分

2020年2月28日時点の私のアセットバランスは以上の通りで、無リスク資産はほぼ現金で62.7%、リスク資産は37.3%となっています。もともとリスク資産は40%を目安にしていましたが、ここ数日の下落を受けリスク資産は目減りしています。
また生活防衛費を含めると資産配分は以下のようになります

- リスク資産:約30%
- 現金:約50%
- 生活防衛費:約20%
今回の下落を受け、もともと+数十万の評価額から約-100万円の評価損となっていて実際苦しいですが、無リスク資産の比率を高めていたおかげで挽回のチャンスもあり、なんとか落ち着いて相場にいることができています。
今後の方針:株価の下落率に応じたアセットバランスで

今これを書いているときも、米国市場は2%強続落しているようです。
このコロナショックともいえる相場がどこまで下落するのか、はっきり予想することはできませんが、少なくともリーマンショック級くらいは想定して方針を設定しておく必要はあると思っています。
個人的には絶好調時と暴落時のアセットアロケーションを段階的に変更することで、絶好調時にはリスクを抑え、暴落時にはリスクを取っていくという方針を考えていて、大切なことはリスク資産と無リスク資産の比率になります。
好調時
…以前の暴落から2倍以上上がっている状態。
⇒現金比率60%
小暴落時
直前の天井から20%以上下落
NYダウ:29500ドル⇒23600ドル
⇒現金比率50%
暴落時
直近の天井から30%以上下落
NYダウ:29500ドル⇒20650ドル
現金比率⇒40%
大暴落
直近の天井から50%以上下落
NYダウ:29500ドル⇒14750ドル
現金比率⇒20%
もしこれ以上暴落するのであれば想定外ですが、その時はリバランスをしながら対応することになるんじゃないかなと思います。
株式相場は上がったり下がったりを繰り返しながら動くものですが、時に激しすぎる暴落がくることがあります。暴落は自分の資産が急激に目減りしていくため精神的に厳しいものがあります。でも前回リーマンショックがあったことを教訓に、大暴落にも備えつつ市場から退場しないための投資をこれからも続けていくことが肝要です。
少しずつ投資してみるね(; ・`д・´)

