健康

不安障害~病気かもしれない不安とは

病気と不安

こんにちは、植物男子Kです。

不安という感情は、自分を危険から守るためになくてはならない大切なものですが、病的なものになると逆に自分を苦しめることにもつながってしまいます。そのような不安を解消するためには、まず適切な治療を行うことと同時に病気について知ることが大切です。今日は病的な不安、不安障害という病気について取り上げます。

今回のポイント
  • 病的不安とは、一般には理解しにくいことに不安を感じたり、些細なことに強すぎる不安を感じてしまう状態。
  • 不安を感じていると体が戦闘モードになるので、動悸がしたり、息が苦しくなったり、眠れなくなったり、胃腸の働きが異常になって吐き気や腹痛などを起こすことがある。
  • 不安で苦しんでいる方は一人で悩まず病院や周りの人に相談を。薬やカウンセリングで良くなる可能性がある。
植物男子K
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不安がどのように心と身体に影響するのか簡単に解説します。

不安障害~病気かもしれない不安とは~

どんな人にでも不安という感情は備わっているものですが、その感情が何らかの原因で暴走してしまった結果、病的な不安に至り自分を苦しめてしまっている状態を不安障害といいます。

病的不安とは?

それでは病的な不安とはいったいどのような状態を言うのでしょうか?
一般に病的不安と呼ばれるものは以下のようなものです。

  • 不安の内容が一般的な感覚では理解できないもの
  • 理解できる不安ではあるが、その度合いがあまりにも過剰なもの

 

不安からこころと体の両方が調子を崩す。

病は気からというように、不安が高まるとこころと身体の両方が強い緊張状態に置かれるため、

  • 心の面では正常な判断力が低下し、悲観的抑うつ的になりやすく、
  • 身体面では頭痛や動悸や吐き気などの症状を感じるようになります。

 

不安を感じていると体の症状がおきるわけとは

不安と身体の症状

不安は心の症状のはずですが、頭痛や吐き気、下痢や腹痛、動悸、呼吸の苦しさなど様々な体の不快な症状を引き起こします。これらにはストレスを受けたときに放出されるホルモンの作用が関係しています。

・ストレスを感じたときに働くアドレナリンが起こす症状

人が不安や緊張状態になるとアドレナリンというホルモンが出て、体が戦闘モードに変わります。猛獣などに襲われたときにどういう反応が起こるかを考えてみるとイメージしやすいかもしれません。

  • 心臓がどきどきし(動悸)、
  • 酸素を多く取り込もうと呼吸が速くなり(過呼吸)、
  • 飯食っている場合じゃない!と胃腸の動きは緩慢になります。
    その結果、唾液はでなくなり(口渇感)、腹痛や下痢や便秘、吐き気などがおこります。
  • 傷を受けた時に出血を抑えるために、血小板の量が増え(脳梗塞など)、命に関わらない頭皮や体の表面の血流は低下します。

現在社会では猛獣に襲われることはありませんが、過労や慢性的なストレスにより不安や上記のような体の不調を感じる方も少なくありません。

 

不安がうつ病や認知症を引き起こす

ストレスを受けた場合にアドレナリンとは別にコルチゾールという血糖値を上げるホルモンも放出されています。これも元々は自分を守るために生み出されたホルモンで、原始の時代には外敵に襲われた時、エネルギーとしてすぐ利用しやすいように必要なホルモンでした。

参考サイト:コルチゾール ヤクルト中央研究所様

しかし現在ではこのコルチゾールによる血糖上昇が脳の細胞にダメージを与え、うつ病や認知症を引き起こすことが知られています。

 

代表的な不安の病気と治療法

不安の病気

不安障害と呼ばれる病気のグループには特徴ごとにいくつかの病気があることが知られています。ここでは有名なものをいくつか解説します

パニック障害

繰り返されるパニック発作と予期不安を特徴とする病気です。

パニック発作とは何の前触れもなく突然起こる強烈な不安と様々な身体症状を伴う発作的な不安症状で、激しい動悸や呼吸の苦しさ、腹部の不快感に加え、時に死んでしまうのではないかという耐えがたい恐怖を感じることもあります。

予期不安とは、パニック発作がまた起こるのではないかという強い不安感のことで、電車に乗れなくなる、外出できなくなるなど社会生活に大きな影響を障害を引き起こします。

強迫性障害

自分でも不合理だとわかっているのに、不安を解消するための代償行為(強迫行為)がとめられない病気です。

何度も何度も手を洗ったり、電気の消し忘れや鍵をしめたことを何度も確認するなどのエピソードが典型的です。

社会不安障害

対人関係におけるの不安の障害です。人に注目されることを苦痛に感じ、人前で発表するなどの場面において異常なほど緊張してしまい、動悸や発汗、言葉が上手くしゃべれないなどの症状がみられます。また人の多く集まる場所などを避けがちとなり、生活に支障をきたすことがあります。

全般性不安障害

心配性というレベルをはるかに超えた状態で、家族や仕事など生活におけるすべてのことに対し不安感がつよくなる病気です。イライラや不安や不眠、身体症状などが6か月以上続いた場合に診断されます。

治療法は薬物療法と認知行動療法

これらの不安の病気を克服するためには様々な治療法を組み合わせて対処することが大切です。薬物療法を中心として運動療法や認知行動療法による治療が行われます。

・薬物療法とは
薬物療法としては抗うつ薬の使用が現在の主流となっており、抗不安薬は治療初期に併用したり、症状が強く出たときに一時的に使用することが推奨されています。不眠が見られる場合は睡眠薬を併用することもありますし、不安が重症化し妄想的となった場合などには妄想を抑える抗精神病薬などが用いられます。

・認知行動療法とは
苦手なものや状況に対する極端な考え方や反応をカウンセリングを通じて徐々に修正していくという精神療法です。

・運動療法とは
また可能であれば運動療法として週に1回~3回、1回30分程度のウォーキングやジョギングなど積極的に取り入れていくのが推奨されます。

まとめ:不安障害かもしれないと思ったら

目に見えない心の病のため人に相談しにくく、自分の心が弱いんだ、我慢が足りないんだと治療を受けずに耐えている人も多いといわれています。でも不安の病気は、治療で良くなる可能性があります。

もしこのような症状に思い当たる方は一人で悩まず、近くの人や病院などで相談されるのもおすすめです。

 

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植物男子K
植物とDIYをこよなく愛する植物男子兼精神科医。 大学時代は和食さとで料理と自炊の腕を磨く傍ら、水にぬれたプリント化粧板の家具がふやけたことに衝撃を受け、本物の木の家具に憧れを抱くも、高すぎる大塚家具に絶望しDIYに目覚めた過去を持つ。

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